このブログを検索

Introduction

日本の「染織」は技法の多さに加え、技術・表現において世界最高水準に達しています。

東京藝術大学の染織専攻では、伝統技法の本格的指導およびテキスタイルデザインや空間演出の現代美術分野においても、幅広く学ぶことができます。

次世代の造形表現や独自のブランドを確立していく教育方針にあり「染」「織」双方の技法をバランスよく編成した、カリキュラムづくりを心がけています。

2018年10月15日月曜日

染織研修旅行 in 横正機業場

毎年恒例の染織研修旅行へ行ってきました。
主に学部3年生と大学院1年生が対象になります。
今年は、繊維産業が盛んな新潟県へお邪魔しました!

新潟県に到着し最初に見学させていただいた、株式会社 横正機業場さんの見学レポートです。



















横正機業場さんは100年以上に渡って羽二重、絽、紗などの絹100%の白生地を生産されています。今回は専務の横野弘征さんにお話を聞かせていただきました。
横正機業場さんの工場がある五泉市は、古くから養蚕が行われており、その後男性用の重厚感のある羽二重「五泉平」が生産された地域になります。
工場では、精錬から検品までの一貫した生産を行っており、着物生地やお坊さんの袴などに使用されるの広幅の生地も生産されています。

以下、工場内の様子になります。










糸を強くするために糊つけをします。
一本ずつ糊を通っていく姿はなんだか可愛らしいものでした。






           ⇣





またこちらは圧巻の整経の様子です。
木枠に巻いた糸が沢山並んでいますが、この木枠一つ一つが経糸(タテ糸)一本一本となります。
経糸の本数は生地幅により異なりますが、おおよそ1,000本にもなります。







           ⇣








経糸の長さ分だけ、後ろのドラムに巻いていきます。
その後、経糸を後ろ招木に巻く際、目一杯テンションを張ることで、生地に張りが出るそうです。







           ⇣








こちらは織り終わった経糸に新しく整経した経糸を一本一本結んで繋げている様子です。
新たに筬通し・綜絖通しをするより時間がかからないそうです。







           ⇣








こちらはジャガード織り機に使用される、紋紙です。
ジャガード織り機の使用により、絽や紗だけでなく、文様の入った白生地も生産しています。







           ⇣









横正機業場さんでは、緯糸(ヨコ糸)に水でぬらした糸を使用しています。緯糸をぬらして織ることで、密度のある生地に仕上がります。







横正機業場さんで織られている生地は、絹の美しさと様々なテクスチャーにより、その後どのような色に染められるのか、想像が膨らむ織物でした。
織りを学んでいる学生は絹糸の扱いや機械織りならではの生地感について、染めを学んでいる学生は生地がどのように作られることで絹生地の美しさや張りが生まれるのかを学ぶ貴重な見学となりました。

横正機業場さんの皆様、どうもありがとうございました!!


株式会社 横正機業場
新潟県五泉市吉沢1丁目2-38
http://yokosho.co.jp/




0 件のコメント:

コメントを投稿